メンテナンスをすれば10年以上使用できる除雪機ですが、保管場所や保管方法を誤ってしまうと劣化が早まりあっという間にサビてぼろぼろになってしまう。
除雪機は車のように高耐久ではありません。外で使用する機械だからと考え、自動車と同じく野ざらしで保管すると5年でサビが至る所に発生し、さらにはタイヤ(クローラー)ゴムが劣化して固くなり亀裂が入ると高額な修理代金が発生します。
40万円と大金を出し購入した除雪機が8年後に買い取り査定してもらったら5万円にしかならなかったというもあります。
野ざらしにしてあとで後悔しない為にも本記事では最適な除雪機の保管場所について解説します。
除雪機の最適な保管場所
除雪機の保管に適している場所は四方が覆われている車庫です。さらに地面がコンクリートの環境、車庫保管でも除雪機専用の保護カバーをかけることで最適な保管となります。
除雪機などの農機具は湿気・紫外線・雨などに弱いため、四方が囲まれている車庫が必要で、保管期間が長い除雪機は適切な場所に置かないと劣化を早め耐久年数を縮めてしまう可能性があります。
車庫であれば人の目につくことも少なく、盗難のリスクも圧倒的に低くなり安心です!
除雪機を野ざらしにすると危険な理由とは
除雪機を野ざらしにすると発生してしまうリスクは下記になります。
- ボディやフレーム,オーガ部分のサビ
- クローラー、タイヤなどのコム素材の硬化
- 盗難のリスク
除雪機は車のように外内装の耐久性が強いわけではありません。しっかりと保管しないとすぐにサビます。
だったら車と同じくらいの耐久性にしたらいいんじゃないの?と思う方もいらっしゃると思います。ですがコスト面や生産台数の問題で同じく製造するのは難しいです。
除雪機も車同様の普及率があればコスト面の問題も解決でき、耐久性をあげることが出来るかもしれませんね。
車庫がない場合の除雪機の保管場所は?
車庫に除雪機を保管するのが良いのはわかりますが、新築でなければ車庫を設置するのは大変です。家に車庫がなくても除雪機を最適に保管できる方法をご紹介いたします。
- サイクルハウスを設置する
- 除雪機の保管を業者に委託する
除雪機のためだけに車庫を設置しようとすると高額な費用が掛かりますし、敷地の広さも必要です。
費用を抑えてコンパクトに保管したいならサイクルハウスなどの簡易車庫が良いです。ですがサイクルハウスにただ保管するだけですと除雪機を痛めてしまうことになりますので、
除雪機の保管に最適なサイクルハウス
ホームセンターなどで販売しているサイクルハウス。自転車などを保管する際に使用しますが除雪機の保管にも使えます。
小型除雪機だけ保管するなら幅が70~80センチあれば入れることができ設置組み立ても簡単なので自分でできます。
サイクルハウスには種類があり耐久性によって価格が大きく変わります。
安価な商品ですと1万円ほどで購入することができ、耐久性が上がれば倍以上します。メーカーによって骨組みであるパイプの太さの違いや、シートの耐久性が異なりますので安いからと言って何も考えずに購入してしまうと後悔します。
住んでいる地域が風が強い地域であれば骨組みの強いものを選んだり、サイクルハウスは軽いので強風で飛ばされてしまうこともありますし、保管する場所が太陽のよく当たるところであれば、紫外線によりシートがすぐにぼろぼろになってしまいます。
サイクルハウスを買ったはいい最適な保管場所にしなければ除雪機を痛めてしまう。しっかりとあなたの条件に合ったサイクルハウスを選びましょう。
サイクルハウスに保管するときの注意点
サイクルハウスに保管する際は地面からの湿気に注意することです。
設置するときはほとんどの場合地面が砂利や土の上に建てます。雨や梅雨の時期になれば地面から水分が蒸発します。そうすると除雪機本体の底やオーガ刃がサビてしまう。
さらにクローラー(タイヤ)は合成ゴムでできており水分が付着していると合成ゴムであるクローラーは、水分を吸収することによって加水分解が起こり、ゴムとゴムが結合している分子の間に水が入り、劣化を早めてしまう。
加水分解(かすいぶんかい)とは、反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のことである。水解とも呼ばれる。
引用元:Wikipedia
ゴムが固くなると亀裂が入り走行途中に左右に走行したとたんクローラーが切れてしますことがあります。クローラーは除雪機の部品の中でも高価でありメーカーによりますが1本2万から3万円ほどします。
高額に出費を避けるためにもサイクルハウスに保管する際は除雪機の下にシートを敷きさらには角材やブロックの上に除雪機を置くことをおすすめします。
除雪機の保管を業者に委託する
保管料を支払い次のシーズンまで業者に保管をお願いする方法です。
車を例にすると夏タイヤから冬タイヤに交換するときカーショップやスタンドが次のシーズンまで夏タイヤを大切に保管してくれるシステムがあります。
除雪機も使用しないシーズンは業者が保管してくれるサービスがあるのです。
札幌など都心部で雪が多い地域は除雪機が必要です。ですが家の敷地が狭く保管するスペースがない家も多いので業者に依頼する方は多くいます。
オフシーズンになり点検と保管をしてくれる業者や保管のみしてくれることろなどサービスは店により違います。
除雪機を購入した方のみ保管してくれるところもありますので、購入するときは聞いてみることも大切です。
最近では、貸倉庫も増えてきています。軽トラックやワンボックスカーを持っている方なら、小型除雪機を運搬できるので月額の貸倉庫を借りるのも選択肢の1つです。